ぺったんこは加工の非常識から生まれました
「兎屋」としては６番目になる紙バンド材料の「ぺったんこ紙バンド」見た目は紙バンドに圧を加えて作りましたと言う風な仕上がりですが、ここまで仕上げるには加工メーカーさんの努力がありました。目から鱗・灯台下暗し・コロンブスの卵・的発想です。
ぺったんこ紙バンドの特徴
- 一般的な紙バンドの厚みに比べてとても薄い（第一特徴）
- ぺったんこ効果で紙バンド表面が平らです
- 薄くて平らなので「網代編み」「鉄線編み」「華編み」等に適します
- やわらかいので手が痛くない
- ぺったんこ加工の結果、紙バンドに光沢が出ています
- 表面光沢は滑りやすいためスムーズに編めます
「ぺったんこ紙バンド」は紙バンド手芸ファンの方達から要望の多かったあるリクエストに応えられるかもという事でスタートしています。
もっと薄い紙バンドなら網代編みの作品がきれいに作れるのですが・・・
兎屋創業2002年頃に出会った広島県の網代編みをよくする方が「紙バンドの厚みがもう少し薄かったらきれいな網代編みが出来るんですけどねぇ」とおっしゃっていました。
その言葉は時々思い出していましたが、紙バンドの厚みは＝糸直径の事なので、特別細い糸なら可能ですが、当時それは無理としていました。
それから１６年経て、静岡市の紙加工会社さんと一緒に数年掛けて開発し、２０１８年夏から発売しているゴクボソ紙バンドは、極細糸を使用しているのでとても薄い紙バンドを実現出来ました。しかし糸本数が６本で小品製作には適するものの、カゴ・バッグには細糸由来なのであまり適さない材料となっていました。
そして２０２１年、やっと網代編みのバッグ作りに適した紙バンドとして「ぺったんこ紙バンド」を発売できることになりました。
【ぺったんこ紙バンド 巾と厚み】
・12本糸仕立て
・巾：約1.55～1.65cm
・厚：約0.45～0.55mm