1:兎屋の仕事

2002年スタートの「兎屋」は、紙バンド手芸をもっと楽しんで頂きたいという思いで活動しています。

その為に「兎屋」がやるべき事は、手芸用紙バンドの品質向上を軸に様々なカタチの手芸用紙バンドを開発する事でした。そして当時まず行ったのが、メイン商品「コレクションカラー紙バンド」の品質向上と充実です。

一般的に使われているカラー紙バンドは、愛媛県の紙を使用して静岡県で生産されているものがほとんですが、兎屋は紙を求めて高知県に6年半移住し、奇跡の製紙会社で作られている強靭な原紙を発見しお隣の愛媛県の紙加工会社さんに紙バンド加工を委託しています。そのおかげで高品質の手芸用紙バンド「コレクションカラー紙バンド」を作る事が出来ました。

兎屋コレクションカラー紙バンドのお買い求めはこちらへ

暫くはコレクションカラー紙バンドの充実を行いながら、ストライプ紙バンドの生産もしていました。しかし2002年頃はストライプの人気が無く、兎屋も熱心にストライプ紙バンドを作る事はしませんでした。しかし気が付いた事は、コレクションカラーと同等の兎屋ストライプは、弾力性もありしっかりとした作品が出来るという事でした。この気付きが次へのきっかけとなりました。つまり紙と加工のバランスが大事なのだとね。

兎屋ストライプカラー紙バンドのお買い求めはこちらへ

2:次の紙バンド(マーブル編)

カラフルで不連続模様の手芸用紙バンドを作りたいぞ!

ストライプ紙バンドではまだまだ、不連続模様の紙バンドを作れないものか?2004年頃からその考えに取りつかれていましたが、どうしても規則性が出てしまいます。でもやって見ない事には前に進まないので、試しにいくつか作って見ました。それがマーブル紙バンドでした。

う~~~ん、結局数カ所の工場でマーブル紙バンドを作りました。工夫もしたし学びも沢山ありました。でも何か足りない。次の紙バンド探しは続いていました。

※現在、マーブル紙バンドの販売は休止しています。

3:次の紙バンド(顔料墨流し編)

なんか違うなぁ?と思いながら、さらに3色マーブルの手配を終え、加工立合いを数日後に控えていた時、2011・3・11震災が起こったのです。

その後しばらくやる気が失せ、静かに過ごしていました。そして1年後、またエンジンがかかり、とにかく前へと歩き始めて作ったのが顔料墨流し紙バンドでした。

2012年、試作で作った顔料墨流し紙バンドを親しい方にお配りしてご意見等をお聞きしていました。そして思った通り、総じて高評価を頂きました。ならば次こそは本格的な製造・販売という時に、住んでいた高知県から静岡県への引っ越しやバタバタで落ち着かなくなり、やっと顔料墨流し紙バンドの正式販売に漕ぎつけたのは、2016年秋でした。出来上がった4色のガンスミを見た時はうれしかったですね。

顔料墨流し紙バンドのお買い求めはこちらへ

顔料墨流し紙バンドの製造はかなりややこしく工程も多いです。その為高価になるのであまり大量には作りません。そして年に一度の(秋)に毎年4色の顔料墨流し紙バンドを作り続けています。但し2020年は新型コロナに負けないぞ!という事でいつもの倍の8色の顔料墨流し紙バンドを作りました。

4:新しい紙バンド(ゴクボソ編)

さて、ここからは静岡県静岡市の老舗紙加工会社さんと4年掛けて作ったゴクボソ紙バンドの話に入って行きます。顔料墨流し紙バンドが、お陰様で紙バンド手芸の高級材料として定着して行く一方で、兎屋としやらなければならない事!2002年の創業時に思った(様々なカタチの手芸用紙バンドを開発する)を思い出していました。

そしてまだやれる事があるはずを考えていました。2014年暮れ、年末の挨拶にお伺いした紙加工会社の社長さんの机の上に(それは)ありました。

どこかで見た事がある?いやそんな事は無い?思わずお聞きしました!「えぇっ 社長これなんですか?」

社長「作って見たんだよ」

(そう言えば、社長おっしゃっていたなぁ ウチも手芸材料作って見たいよってね 本当に取り組んでいたんだ!)

※元々その紙加工会社さんは、企業向けに紙製品を作るのがメインでした。

社長の机の上に有ったのは、細い糸を6本紙バンド状に並べた紙バンドのような作りの「試作モノ」。しかも苦心のあとがしのばれるほど大量に・・・・・でもこれはイケル!

「社長、これ下さい 心当たりの方にお渡しして感想をもらって来ますよ」

という事で、その大量の失敗作を、ニコニコ抱えて夕暮れの国道を帰宅していました。来年はこれで行くぞ!ってね。でも世の中そんなに甘い事はないです。なぜなら2015から2018年初頭までなかなかうまく行かず、一時はもう止めようと思ったりしていました。でも友人の「これ革の感覚で面白いかも」という言葉に、またエンジンがかかったりしていました。

ゴクボソ紙バンド(単色)のお買い求めはこちらへ

そして2018年夏、やっと完成したゴクボソ紙バンド(単色)を発売する事が出来たのです。そしてバージョンアップとして自然色を意識した(かすり)と、女性の皆さんに喜んで頂きたいと思い(パール)を作りました。

ゴクボソ紙バンド(かすり)のお買い求めはこちらへ

ゴクボソ紙バンド(パール)のお買い求めはこちらへ

5:新しい紙バンド(ブレード編)

ゴクボソ紙バンドの開発には3年半かかりましたが、ペースを掴むと次の扉を開くのは意外に簡単でした。そして次の扉とは極細糸を使ってブレードを作る事でした。元々極細糸の扱いに慣れていた静岡市の老舗紙加工会社さんには、ノウハウがいっぱいありました。なのでゴクボソ紙バンドの商品発表から1年半後には新しい紙バンドとしてゴクボソブレードを発売する事が出来たのです。

ゴクボソブレードは極細糸を7本使って編んでいます。因みにゴクボソ紙バンドは極細糸を6本並べています。ゴクボソ紙バンドとの最大の相違点は、編んでいるブレードは割いて使う事が出来ない事です。

また大きな特徴は、すべすべしているゴクボソ紙バンドに比べ、ゴクボソブレードの方は編み目がある事です。これはお客さんの好みの分かれるところでもあり、作品の雰囲気が材料によって変化するという事です。

ゴクボソブレードの色展開はゴクボソ紙バンドとは若干違います。簡単にご説明すると、ブレードは極細糸ベースの単色品と、単色ブレードの上に色を掛けて行くことで多彩な表現を行った色とがあります。

例としてグリーン系の場合、単色の①グリーンと、②グリーン×茶・③グリーン×パールブルー・④グリーン×パールピンク・⑤グリーン×パールイエロー・と言った風に5色展開となっています。ここで気を付けて頂きたい事は、例えばグリーン×パールイエローの場合、ピンク色のイメージでいると!違います。

確かに工場ではグリーンの上にパールピンクを掛けてはいますが、グリーンが強くピンク色が弱まっています。

このような現象はすべての色に共通するわけではなく、掛けた色が強い場合もあります。これもゴクボソブレードの特徴としてとらえて頂きたいと思っています。まぁゴクボソブレードでも「かすり」系の展開は今後も行って行きます。

また、ゴクボソブレードの可能性として、現在試作しながら検討中の多色糸ブレードについても前向きに考えていますので、ご期待下さい。

ゴクボソブレードのお買い求めはこちらへ

MENU