
兎屋紙バンド 簡単ご説明

1950年代に日本で生まれたの梱包用紙バンド(クラフト紙バンド)を元に、カラフルな日本独特の紙を使って楽しむ「紙バンド手芸」の材料専門店として、2002年にスタートした「兎屋」の簡単なご説明を致します。
※日本紙産業の申し子である紙バンドと、日本発の紙バンド手芸をよろしくお願いいたします(^-^ゞ

①強靭(特に紙の引張強度)な高知県産原紙を使う事で、良質な手芸用紙バンドを提供致します。
兎屋は紙製品の品質のカギは原紙にあるとして取り組んでいます。高知県原紙と厳しい品質管理が行き届いている愛媛県紙加工の相性は抜群です。

②紙バンドは、完成までに何度も紙加工を繰り返します。兎屋では複数工程での加工精度を上げる為、製紙メーカー協力の元、独自の紙バンド専用紙を開発しています。そして常に紙質安定には注意を怠りません。
※紙バンド専用紙とは、特殊で厳しい紙バンド加工にスムーズ対応出来る紙と言う事です。

③編む人を念頭に、兎屋コレクションカラー紙バンドを軸にしながら…
●兎屋コレクションカラー→追いかけ編み等
●ぺったんこ紙バンド→網代編み・鉄線編み等
●軽量紙バンド→石畳・花結び編み等
●軽量ぺったんこ紙バンド→さまざまな編み方
等、楽しい紙バンド手芸の為に努めます。

④過去、グラビア印刷紙で作ったマーブル紙バンドからの発展系が、顔料墨流し紙バンドです。
割き具合い・編み具合い・経年退色対応・仕上がり・どれをとっても特別な紙バンドとなっています。(高級感のある特別な編み具合をお試し下さい・・・必ずご納得頂けると思います)

⑤高知~愛媛~静岡の紙産地を歩きながら、埋もれていた技術や加工機に焦点をあて、新しい手芸用紙バンドの開発・製造に努めています。
●ゴクボソ紙バンド
●ゴクボソブレード
●手芸用紙ひも ひらり (販売協力)

⑥信じられないかも知れませんが、兎屋は私と家内の2人だけで2002年から営んでいる、手芸用紙バンドの専門ショップです。一部仕入れ販売品もありますが、ほとんどは原紙と加工を兎屋で直発注したオリジナル製品です。
兎屋は大きな会社ではありませんが、紙に対するこだわりは強く、紙バンド=紙製品として、冷静に眺めながら、企画・開発・製造(ファブレス)・販売・出荷作業・営業・ネット管理・を行っております。
紙と加工にこだわった紙バンド
兎屋は、手芸用紙バンドの品質向上を軸に、オリジナルの手芸用紙バンドを企画・開発・製造し、高品質な手芸用紙バンドを提供しています。
コレクションカラー紙バンド
一般的なカラー紙バンドは愛媛県の紙を使い、静岡県や海外で紙バンドに仕上げていますが、兎屋は紙を求めて6年間高知県移住を行い、奇跡の製紙会社と一緒に強靭な「手芸用紙バンド用原紙」を開発しました。
そして愛媛県の意識の高い紙加工会社で紙バンドにしています。強靭な紙を開発出来た事で、厳しい紙バンド加工条件を課しながら、高品質な手芸用紙バンド作りを行っています。
加工条件を厳しくする事で、強度とハリを有する高品質手芸用紙バンド「コレクションカラー紙バンド」をご提供しています。
外見では品質がどうなのか?わかりにくい紙バンドですが、コレクションカラー紙バンドは手に取って編んで下さると「成程!」と思って頂けます。ぜひ「編む人兎屋紙バンド」をお試し下さい。
マーブル紙バンド
不連続模様の紙バンドを作れないものか?兎屋創業時からその考えに取りつかれていましたが、どうしても規則性が出てしまいます。それでも「カラフルで不連続模様の手芸用紙バンドを作りたいぞ」と続けていました。そして2009年、試作したのがマーブル紙バンドでした。

結局国内数カ所の工場でマーブル紙バンド用原紙を作り、工夫や学びは沢山ありました。でも何か足りないし、限界も知りました。
顔料墨流し紙バンド
マーブル紙バンド発売後、なんか違うなぁ?と思いながら過ごしました。そして1年後とにかく前へと歩き始めて作ったのが顔料墨流し紙バンドです。
顔料墨流し加工にたどり着くまであっちへ行ったり、こっちへ行ったりを繰り返し、その果てに2011年高知県で、人と珍しい機械との出会いがあったのです。
「出来上がった4色のガンスミを見た時は驚きました!」
顔料墨流し紙バンドの特徴は
①不連続模様と②退色抵抗力ですが、実は大きな特性が隠れていました。
それは③スムーズな編み具合です。編み感覚が一般的な手芸用紙バンドとは明らかに違うのです。ぜひ高級感?のある編み具合を体験して下さい。
ゴクボソ紙バンド
静岡市の老舗紙加工会社さんと4年掛けて作ったゴクボソ紙バンドの話を致します。
顔料墨流し紙バンドが紙バンド手芸の高級素材として定着して行く一方、創業時に考えた(様々なタイプの手芸用紙バンドを開発する)がよみがえり、まだやれる事があるはず!と思っていました。
そして2014年の年末挨拶にお伺いした紙加工会社の社長さんの机の上に(それは)ありました。どこかで見た事がある?いやそんな事は無い?思わずお聞きしました!「えっ 社長これなんですか?」
社長「作って見たんだよ」
そう言えば、社長おっしゃっていたなぁ 「ウチも手芸材料作って見たいよ」ってね・・・・本当に取り組んでいたんだ!元々その紙加工会社さんは、企業向け紙製品がメインでした。社長の机の上に有ったのは、細い糸を6本紙バンド状に並べた紙バンド、しかも苦心の後がしのばれるほど大量の「試作品」これはイケル!
「社長このサンプル下さい 心当たりの方に感想を貰って来ます」
という事で、大量の試作品をニコニコ抱えて、年末の夕暮れ国道を帰宅していました。来年はこれで行くぞ!ってね。でも世の中は甘くないです。
明けて2015から2018年初頭まで開発がうまく行かず、もう止めようか?と思ったりしました。でも友人の「これ革感覚で面白いかも」という言葉に、またエンジンがかかったりしていました。
ゴクボソブレード
ゴクボソ紙バンドの開発に3年半要しましたが、ペースを掴むと次の扉を開くのは容易でした。次の扉とは極細糸を使ってブレード(紙製編み紐)を作る事でした。
元々極細糸の扱いに慣れていた紙加工会社さんにはノウハウがあり、ゴクボソ紙バンドの商品発表から1年半後には新しい紙バンドとして、ゴクボソブレードを発売しました。
ぺったんこ紙バンド
「兎屋」として6番目になる紙バンドが「ぺったんこ紙バンド」です。こちらの開発は主に静岡県の紙加工会社さんが行っていました。
様々なタイプの紙バンドを開発する時、まず紙から見直し、加工会社さんと一緒にコツコツ開発する兎屋パターンとは違ったカタチで生まれた「ぺったんこ紙バンド」ですが、お客さんには喜んで貰っています。
軽量紙バンド
意外に「紙」は重く、油断していると紙バンド作品も重くなる時があります。特に結び編み系の編み方でカゴ・バッグを編むと、あれっ?ってなります。
そこで兎屋としてご提案させて頂くのが「軽量紙バンド」です。とにかく軽く(50m巻きを持っただけで軽いと思える軽さ!)を目標に紙から見直してチャレンジしました。
紙バンドが軽くなるという事は、原紙が軽くなる一方で、紙バンドの引張強度が低下するのですが、そこは強靭な高知県原紙を使う事でクリアしています。
一般的な手芸用紙バンドと比べると少し幅が狭く、明かりに透かして見ると隙間も多いですが、手芸には全く問題ないと考えています。編む時に手にやさしいのも「軽量紙バンド」の特性です。どうぞ試して見て下さい。