紙と加工にこだわった紙バンド
兎屋は、手芸用紙バンドの品質向上を軸に、オリジナルの手芸用紙バンドを企画・開発・製造し、高品質な手芸用紙バンドを提供しています。
コレクションカラー紙バンド
一般的なカラー紙バンドは愛媛県の紙を使い、静岡県や海外で紙バンドに仕上げていますが、兎屋は紙を求めて高知県に6年間移住し、出会った奇跡の製紙会社と一緒に強靭な「手芸用紙バンド用原紙」を開発しました。
そして愛媛県の真面目な紙加工会社で紙バンドにしています。強靭な紙を開発出来た事で、次工程の紙バンド加工に厳しい条件を課しています。
加工条件を厳しくする事で、強度とハリを有する高品質手芸用紙バンド「コレクションカラー紙バンド」をご提供しています。
外見では品質がどうなのか?わかりにくい紙バンドですが、コレクションカラー紙バンドは手に取って編んで下さると「成程!」と思って頂けます。割き易く毛羽立ちの少ない張りのある紙バンドとなっています。
マーブル紙バンド
不連続模様の紙バンドを作れないものか?兎屋創業時からその考えに取りつかれていましたが、どうしても規則性が出てしまいます。それでも「カラフルで不連続模様の手芸用紙バンドを作りたいぞ」と続けていました。そして2009年、試作したのがマーブル紙バンドでした。
結局国内数カ所の工場でマーブル紙バンド用原紙を作り、工夫や学びは沢山ありました。でも何か足りないし、限界も知りました。
顔料墨流し紙バンド
マーブル紙バンド発売後、なんか違うなぁ?と思いながら過ごしました。そして1年後とにかく前へと歩き始めて作ったのが顔料墨流し紙バンドです。
顔料墨流し加工にたどり着くまであっちへ行ったり、こっちへ行ったりを繰り返し、その果てに2011年高知県で、人と珍しい機械との出会いがあったのです。
「出来上がった4色のガンスミを見た時は驚きました!」
顔料墨流し紙バンドの特徴は
①不連続模様と②退色抵抗力ですが、実は大きな特性が隠れていました。
それは③スムーズな編み具合です。編み感覚が一般的な手芸用紙バンドとは明らかに違うのです。ぜひ高級感?のある編み具合を体験して下さい。
ゴクボソ紙バンド
静岡市の老舗紙加工会社さんと4年掛けて作ったゴクボソ紙バンドの話を致します。
顔料墨流し紙バンドが紙バンド手芸の高級素材として定着して行く一方、創業時に考えた(様々なタイプの手芸用紙バンドを開発する)がよみがえり、まだやれる事があるはず!と思っていました。
そして2014年の年末挨拶にお伺いした紙加工会社の社長さんの机の上に(それは)ありました。どこかで見た事がある?いやそんな事は無い?思わずお聞きしました!「えっ 社長これなんですか?」
社長「作って見たんだよ」
そう言えば、社長おっしゃっていたなぁ 「ウチも手芸材料作って見たいよ」ってね・・・・本当に取り組んでいたんだ!元々その紙加工会社さんは、企業向け紙製品がメインでした。社長の机の上に有ったのは、細い糸を6本紙バンド状に並べた紙バンド、しかも苦心の後がしのばれるほど大量の「試作品」これはイケル!
「社長このサンプル下さい 心当たりの方に感想を貰って来ます」
という事で、大量の試作品をニコニコ抱えて、年末の夕暮れ国道を帰宅していました。来年はこれで行くぞ!ってね。でも世の中は甘くないです。
明けて2015から2018年初頭まで開発がうまく行かず、もう止めようか?と思ったりしました。でも友人の「これ革感覚で面白いかも」という言葉に、またエンジンがかかったりしていました。
ゴクボソブレード
ゴクボソ紙バンドの開発に3年半要しましたが、ペースを掴むと次の扉を開くのは簡単でした。次の扉とは極細糸を使ってブレードを作る事でした。
元々極細糸の扱いに慣れていた紙加工会社さんにはノウハウがあり、ゴクボソ紙バンドの商品発表から1年半後には新しい紙バンドとして、ゴクボソブレードを発売しました。
ぺったんこ紙バンド
「兎屋」として6番目になる紙バンドが「ぺったんこ紙バンド」です。こちらの開発は主に静岡県の紙加工会社さんが行っていました。
様々なタイプの紙バンドを開発する時、まず紙から見直し、加工会社さんと一緒にコツコツ開発する兎屋パターンとは違ったカタチで生まれた「ぺったんこ紙バンド」ですが、お客さんには喜んで貰っています。